被害にあうと心や生活に様々な影響を及ぼします
突然の事件・事故の被害あうと 、身体への影響のほか、混乱して心が対応
できないことが多くあり、自分がおかしくなったと感じる方も少なくありませ
ん。犯罪被害に巻き込まれる、大切な人を突然失う、といった経験の後に、心
やからだに様々な反応が起きることは決して異常なものではなく、むしろ当
たり前の反応です。また、被害は考え方や行動にも影響を与えることがあります。
このような反応や変化は、被害のすぐ後にあらわれることもあれば、しばら
く経ってからあらわれることもあります。
心理面の反応
- *怒りやイライラを抑えることが難しい
- *感情のコントロールがきかなくなる
- *仕事や勉強に集中できない
- *人々や社会を信用できなくなる
- *些細なことから恐怖がよみがえる
身体面の反応
- *食欲がなくなる
- *急に事件のことを思い出して苦しくなる
- *眠れなくなったり、恐ろしい夢を見る
- *動悸や手足の震え、息苦しさがある
- *訳もなく涙が出て止まらない
日常生活での問題
- *仕事や学校に行けなくなる
- *今まで普通にできたことができなくなる
- *人に会うのがおっくうになる
- *家事ができなくなる
- *子どもや家族に上手に接することができない
考え方の変化
- *自分を責めてしまう
- *親や周りの人に知られたくない、話せない
- *気持ちを話しても、分かってもらえないのではと
考えてしまう - *同じ様なことがまた起きるのではないかと
不安になってしまう - *自分には何もできないと思ってしまう
●二次被害
犯罪等による直接的な被害だけでなく、被害を受けた後、新たに生じる様々な問題(「二次被害」とよばれている)にも苦しめられています。不適切な言動やプライバシーの侵害などで精神的に傷つけられるほか、時間的負担や経済的困窮も加わり、生活に支障を来すことがあります。
心理面の反応・問題・変化
- *捜査・裁判の過程での精神的・時間的負担
- *マスメディアの取材・報道による
プライバシーの侵害 - *第三者によるうわさ、偏見、誹謗、中傷
- *家族、親戚、友人などとの関係の悪化
- *転居、転職
- *生計者の死亡や失職、医療費の負担などによる経済的困窮
- *早く忘れてしまいたいと思う